2023/1/1

 日記をつけることにした。誰に言う必要もなく、自らの記憶にも留まらず、然るべく消え去ってしまうような瑣末な所感が、かたちをもって存在し続けることは面白いので。恐らくすぐに飽きるが、暇なときには書きたいという気持ちはある。いや、これを書いていたら書き続ける未来が面倒になってきた。やはり書かないかもしれない。
 ここに記すことにしたのは、残る可能性が高いからだ。iPhoneのメモなど、とにかく手もとに近いところに記していれば、わたしはすぐにそれらを捨て去ってしまうだろう。ブログという馴染みのない媒体であれば、削除を面倒臭がるに違いない。わたしは自らの悪癖を信じている。

 夢に職場のメンツが登場した。なんで初夢までバサキやねん。人生仕事すぎるやろ。現状のわたしは、生活のほとんどを仕事に費やしている。仕事のために生きているようなモンである。なんか虚しい。今年は脳内における仕事の割合を減らしたい。なんか良い趣味ねえかな。これとか。ならんかもやけど。
 十時半ごろに目覚め、二度寝するか迷ってやめた。生活リズムを狂わせればバイト始めの自分が苦しむ。起きた。えらい。布団類を洗濯した。えらすぎる。ついでとばかりに洗濯機にぶち込んだ鞄が毛玉だらけになった。アホやった。
 ゴールデンカムイ第四十話『ボンボン』を視聴した。何も言うまい。
 珈琲と煙草を買いに、自宅から徒歩一分のコンビニへ向かった。澄んだ空気が心地良かった。真赤の陽光は鋭い刃で、確かにわたしの瞳孔を刺した。思えばわたしは、黄昏を見つめるひとの瞳の色を知らない。
 今日も今日とてずうっと音楽を流していた。昨年、iTunesにて、キタニタツヤ・はるまきごはんの『月光』が五桁の再生分数を誇ったのは、聴こうと思わずとも音楽を垂れ流しているからなのでは、という結論に至った。今年も流し続けるぜ。AirPods酷使するぜ。よろしくな。

 さて、久々にこれほどの文章を書いた。節々に天才を感じられる。世界一である。宇宙一である。自己肯定感が天元突破している。しかし、自らの文章を生業にしたいという思いは、もうない。文章でしか自己肯定感が高まらないのは変わらんが、今のわたしは自己肯定感が無のままでも楽でいられるので。まァそれはもう本当に楽になった。心が凪いでいる。アイデンティティをうしなったこと、嬉しいことではないが、とにかく楽だ。どうせ死なないなら楽に生きたい。今年は死に至る程度の苦痛を得ないことに関してのみ努力したい。ハ〜ァ、楽するためだけに金稼ぎてェ〜! 好きなひとびとの死体にとびきり似合う花を手向けてェ〜! 取り敢えず煙草喫いてェ〜!!